[学内公開限定]光トルクによる液晶分子の配向制御
概要
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細長い棒状の分子構造を有する液晶は、長軸に対して斜めに電場をかけると分極により回転するため、電場による配向制御が可能です。これを利用した応用例が液晶ディスプレイです。一方、光は電磁波の一種であり、伝搬方向に対して垂直な方向に高速で振動する電場(偏光)を持ちます。ではこの光の偏光を用いて液晶分子の配向を制御することは可能でしょうか?1980年にZolot'koらは高いパワーを有するレーザ光を用いることで液晶分子に再配向が起こる「光フレデリクス転移」を示しましたが、光の偏光を配向制御に有効活用した研究はこれまでありませんでした。本講演では光ビーム断面内で不均一な偏光を有する光波を用いることで、多様な配向制御が可能であることを紹介します。 |
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令和3年度第9回サイエンスカフェ |
作成日 |
2022-01-14 14:00:42 |
更新日 |
2023-06-26 17:14:08 |
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