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Kochi University of Technology

北極の雲降水現象の研究


概要 北極の地表面気温は低中緯度と比較して約2倍の速さで上昇している。主な原因として氷と反射率の相互作用が挙げられるが、2次的には大気中の水蒸気と雲が地上を暖める効果が重要であると考えられている。降水現象が起こるとそのような効果はなくなるが、北極では水と氷が共存する「混合相」の雲がたびたび観測される。北極の気候を再現、予測する上で、雲と降水過程のさらなる理解と再現性の向上が必要である。
本研究では特に混合相の層状雲に着目し、その雲の物理特性や持続性について調査している。主なツールは気象数値モデルであるが、他機関の研究者と協力して地上レーダー観測と比較し、現象の理解を試みてきた。本発表では雲粒が凍結する過程と氷の結晶との関係や、エアロゾル粒子への依存性を紹介する。
Tags 令和3年度第4回サイエンスカフェ
作成日 2021-08-23 09:57:23
更新日 2021-08-23 11:53:52




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