[学内公開限定]日本の航空交通の在り方 -飛行力学と制御・最適化を軸とした応用研究-
概要
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より良い航空交通システムの構築に向け各国で研究開発が進められています。需要増に伴う混雑への対応や運航効率改善のため、国土交通省航空局が策定した長期ビジョンでは従来の空域ベース運用から軌道ベース運用と呼ばれる各機体の飛行性能を最大限に発揮させる運用方法への移行が計画の第一に掲げられています。本講演では「軌道ベース運用」と「航空交通管制の自動化」をテーマに実施している2つの研究「運航効率の統計分析」と「軌道予測による飛行時間の高精度予測」についての成果をご紹介します。これらの研究においては機上の計算システムが算出する飛行軌道をいかに正確に模擬できるかが鍵であり、航空機の3次元空間における位置と速度、空力や燃料などの飛行状態の正確な把握も必要です。基礎理論である「飛行力学と制御・最適化」と実際の「大規模飛行データ」を融合することで実用に耐え得る計算ツールおよびシステムの開発を行っています。 |
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令和3年度第10回サイエンスカフェ |
作成日 |
2022-02-01 09:15:28 |
更新日 |
2023-06-26 17:13:26 |
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