[学内公開限定]自己充填コンクリートの汎用化のための研究
概要
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鉄筋を有する型枠内の隅々にまで重力の作用のみで確実に充填される自己充填コンクリート(SCC: Self-Compacting Concrete)を,「特殊コンクリート」から汎用品の地位に引き上げるために高知工科大学で行ってきた研究を紹介します。1988年の開発当初から現在に至るまで,自己充填コンクリートが広く使われているとは言い難い状況です。その理由を,自己充填性能を付与するためには必要な,一方で大部分の構造物には不要な高強度をもたらす配合中の高いセメント量に求め,自己充填性能を維持しつつ必要なセメント量を削減するための技術を開発してきました。空間の確保と環境の維持を主目的とする建設材料としての役割,そしてコンクリート産業の供給体制の現状といった制約条件を踏まえた上での,フレッシュコンクリート(型枠に入れる状態の硬化前のコンクリート)の流動の際の各構成材料間の変形の一体性確保と摩擦緩和のための技術です。 |
Tags
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令和2年度第9回サイエンスカフェ, 学内公開限定 |
作成日 |
2021-01-18 12:00:41 |
更新日 |
2023-06-27 10:48:26 |
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