将来世代のための代理投票に関する実験研究
概要
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少子高齢化や持続可能性の観点から、若年世代、さらには将来世代の声を現在の政策に反映させるための投票ルールとして、代理投票が提案されている。選挙権年齢に満たない子どものぶんまで親に票を与えたり、さらにはまだ生まれていない将来世代の票をいま生きている人たちの一部に与えたりして(こちらはまだまだ議論の余地が大きいが)、代理として投票させるというものである。本講演では、代理投票が導入された場合に将来世代の声を反映する投票結果をもたらすのかという問いに関して、講演者が関わってきた一連の実験研究を概観したうえで、今年出版された論文を紹介する。問いに対して否定的な結果が得られている。さらに、経済学と政治学をいかに融合させるかという観点から、新たな政治制度の提案に際する今後の課題を提起する。 |
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令和5年度第8回サイエンスカフェ |
作成日 |
2023-12-22 11:05:37 |
更新日 |
2023-12-22 12:12:17 |
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